2017年6月13日火曜日

単独ライブをする芸人がいなくなる ~NON STYLEの話~


今日は放送作家としてのお話。

幅広く作家業をしているボクは、たまにLINELIVEの仕事もしている。

『LINE』は知っていても、『LINELIVEって何?』と思っている人もいると思う。

LINELIVEとは、LINE株式会社が提供する動画配信のハードで、タレントさんから一般人までが基本的には、個人で動画配信をやっていたりする場所。

ネット環境さえあれば全世界のどこからでもスマホ1つで手軽に配信出来て、言ってみれば、ツイキャスであったり、インスタ配信であったり、ニコ生であったり、ユーチューブ生動画であったり、と同じようなコト。

テレビに出たい一般人の皆さんが自分のスマホから配信するのには適している。

という説明がありつつ、ボクも作家で入っているテレビの特番で今度NON STYLEが出演者として来ることになった。

そこで井上さんが復帰してからのNON STYLEを軽くさらっておこうと思い、検索。

すると、井上さんが個人的にLINELIVE配信をしているサイトが出た。

舞台の合間の暇な時間であったり、ノンスタがやっているラジオ終わりだったりの10分程度の配信がいくつか。

とりあえずながら見していると、ラジオ終わりの配信の中で、石田さんが単独ライブの話を始めた。

ボクも何組かの芸人さんの単独ライブに放送家として関わったことがあるが、単独ライブというのは、おおよそ、短くても90分ほどの舞台を、ほぼコンビだけで漫才であったりコントであったり企画であったりの出ずっぱりで構成しなくてはならない。

それはやったことがない人からは想像もつかないほどに大変なことで、ライブ前1ヶ月ほどは準備に追われることになる。

石田さんはネタのほとんどを考えているとのことで、その大変さは計り知れない。

そんな中、石田さんが半ギレで言っていた。

「単独ライブをやる芸人、おらんようになるで」と。

なぜかと言うと、ギャラがコンビで10万円とのこと。

つまり、1人5万円。

手伝ってくれるスタッフもいるとは思うが、1ヶ月もの間、全てのネタを考え、全ての小道具の発注をし、稽古をしなければならない。

90分~120分の飽きさせない舞台を構築するのは並大抵のことではない。

なのに、ギャラ5万円。

しかも、ノンスタなら、お客さんは満員で大盛況だっただろう。

なのに、ギャラ5万円。

吉本ということもあるとは思うが、あまりにも安すぎる。

ノンスタクラスなら、深夜番組でもゲストで1本出ればそれを超えるギャラがもらえる。

確かに、単独ライブという『やりたいからやるんでしょ?』のスタンスもあるのかもしれない。

特に吉本なら。

芸人さんの単独ライブを見たがっているお客さんは沢山いる。

自由に自分の笑いを追求できる単独ライブでしか見られない芸人の姿がそこにあるから。

お客さんが入ったのなら、それに見合うギャラは出してあげてほしいと切に願う。

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