2017年6月7日水曜日

嫁の妊娠27 ~つわり真っ最中の人、がんばれ~


ここ最近は気温の変化がまぁまぁあって、昨日の朝晩は少し冷えた。

ボクも早めに帰れそうだったので、嫁にLINEをする。

〈今日、久々に鍋でもしよかー?〉

するとすぐさま、

〈鍋、したいー!〉

と、可愛い返信。

鶏肉としめじとにんじんとジャガイモは買い置きがあるとのことで、好きな具材を入れるなんでもちゃんこ鍋にでもしようと思った。

鶏鍋の素も家にストックしてある。

妊婦にはバランスの取れた食事が必要。

バランスの取れた食事というのは、1日30品目と言われているが、ボク的にはとにかく多くの食材を少しずつ食べるのがイイと思っている。

そこでお馴染みセイユーに寄り、キャベツとネギとウインナーと餃子を買う。

餃子を入れれば、そこには肉やニラも入っている。しかも、美味い。

それ以外にも、嫁はポン酢が好きなので、ポンと酢もプラスされる。

あと、美味い青森まっしぐらの白米。

足し算が面倒くさいが、とにかく今日は30品目ぐらいいっているだろう。

あ、豆腐を忘れたので、嫁に豆腐だけ頼んだ。

その嫁が鍋を待ち遠しく思いながらオーガニック豆腐を持って帰ってきた。

すでにお米は炊けている。

野菜も鶏肉も切り分け、最初に煮る食材も鍋の素も鍋の中に入っている。

ウチには食卓で囲める電気鍋があるので、電源を入れる。

嫁が部屋着に着替えたところでちょうど鍋もひと煮立ちし、後続の野菜と肉をドッサと入れる。

そこから5分ほどして、いよいよ食べにかかった。

抜群に美味い。全ての具材がちょうど一線で全部美味い。

鶏鍋の素があ絶妙な味で、やっぱり日本人は凄いなぁ、と思いながらガツガツと箸を進めていると、嫁がふと、言った。

「つわりのときじゃ、考えられないよ」

つわりのときは、何か食べたいかと聞いても、これなら食べられるかも……、との返事。

そう、食べたいものじゃなく、食べられそうなものを探す毎日だった。

「普通に美味しいものを美味しく食べられるって、凄いことなのかもしれない」

嫁は懐かしむように言い、また食べ始める。

なぜ詩的な感じで言ったのかわからないが、ボクも笑顔でウインナーを食べながらうなずいた。

さらに嫁は最後に、「雑炊する?」と聞いてくる。

その顔で気付いたボクは言う。「もちのろんだよ」

嫁はニッコリとほほ笑んだ。

つわりで何も食べたくないと思っている方々、もう何も美味しく食べられる日なんて来ないんじゃないかと思っている方々、大丈夫。

美味しいお鍋をお腹いっぱい食べられる日が、きっとくるから。

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