2017年4月30日日曜日

ノマドワーカーにとってのイイ店(都内)2 ~自分ランキングシリーズ~


是非活用してもらいたい、ノマドワーカーにとってイイ店ランキングの続き。


■3位

◇マクドナルド(都内各所 ※電源が使える店舗限定で)


とにもかくにも、たった100円で何時間でも気兼ねなくいられる。

店舗により電源を使えない場合もあるので注意は必要だが、電源さえ使えれば、コスパは最強。

特に、赤坂見附駅の駅前にあったマクドナルドがノマドワーカー最強説の店だったのだが、昨年、ボクに惜しまれながら閉店してしまった。復活してほしい。

マクドナルドオリジナルのWi-Fiもあるし、急なメール返信や調べものなどではかなり重宝する。

店舗の数と利便性で3位にランクイン。


――3位になった理由。

・Wi-Fiは使えるが、1時間の制限仕様。10分ほど経てばまた使えるようになるが、長時間利用の場合は多少ストレスが溜まる場合も。

・店は大きくても新宿や渋谷だと満員の場合も多い。

・電源席の数もそこまで多くないので、スマホ充電族に占領されている可能性も。

・電源席はカウンターのみが多く、テーブルも小さく、ゆったりはできない場合が多い。


■2位

◇ドトールコーヒー&エクセシオールカフェ(都内各所)


コスパがイイ。店舗数が多い。Wi-FiもWi2と提携している。

文句なしの2位。店によっては電源が使えないところもあるので事前確認は必要。

特に広い店舗ではチカラヲ発揮する。

1席が広く、ボクのように17型の大きいノートパソコンで仕事をする人には最適極まりない。

禁煙席にも喫煙席にも電源が充実している店が多い。

ボクがいつも頼むのがカフェオレのショート300円。

マクドナルドよりは高いがルノアールよりは断然安い。

長時間の仕事になるときはホントに重宝している。


――2位になった理由。

・Wi-Fiがルノアールと同じ仕様なので、3時間ごとにメールでパスワードを打ち込まないといけない。

・ビジネス街の店だと愛煙家のサラリーマン族が多数いるので喫煙席は煙の嵐。


■1位

◇上島珈琲(都内各所)


電源席が豊富にあり、現在はほとんどの店でWi-Fiが永遠につながる空間が広がっている。

とにもかくにも、この2点をストレスなく使えるのが、ノマドワーカーにとって一番じゃないだろうか。

無糖ミルクコーヒーも最安値のショートサイズが370円。ボクは410円のミディアムサイズを頼む。

しかも、座席もルノアールレベルでゆったりしているところが多く、店内の雰囲気もオシャレ感がある。

ボクにとっては文句のつけようがない。



今ノマドワーカーの方も、これからノマドワーカーになる方も、是非活用してもらいたい。

2017年4月29日土曜日

ノマドワーカーにとってのイイ店(都内)1 ~自分ランキングシリーズ~


ボクは自他ともに認めるゴリゴリのノマドワーカー。

というか、生まれてこのかた、一度もサラリーマンの経験もないし、会社に自分のデスクがあるような仕事をしたことがない。

打合せではあらゆるテレビ局や出版社やプロダクションや企業などに出向くが、個人的な居場所はない。

家に帰って仕事をすることもあまりなく、仕事のときは都内のあらゆるカフェへ行く。

よく出没するのは、新宿、渋谷、赤坂、汐留、お台場、六本木などなど。

電源とWi-Fiがあることが前提として、コスパ、雰囲気などを総体的に、自分なりにランキングを付けてみた。


■5位

◇ルノアール(都内各所)


ノマドワーカーにとっては常連中の常連だろうルノアール。

特にテレビ関係者の人、ほとんど放送作家だが、シコシコと何かを書いている。

ルノアールは都内には店舗も多く、どこの店も席数も電源席も豊富。なので、ほとんど待ち時間なく電源席に座れる。

椅子やソファーもほとんど布製で座りやすくゆったり過ごせる。

12時までに入店して飲み物を頼めば、合わせて頼めるサンドウィッチセット4種類が全部100円台! しかもどれも、かなりしっかりして食べごたえがある。Aセット~Dセット。

さらに、ワンドリンクで2セットまで頼めるのは大食らいのボクには嬉しい。

そしてWi-FiもWi2と提携していて、もうすべての店と言っていいほどに充実している。

――5位になった理由。

・Wi-Fiはガンガンに使えるのだが、3時間制限で、3時間ごとにメールで配信されるパスワードを入力しなければならない。

・一番安いルノアールブレンドでも、ほとんどの店で500円以上。新宿などの都市では700円ほどもする。(店の立地によって値段が如実に違う)

・何の仕事をしているのかわからない謎のオジサンが大きい声で電話していたりする。

・30歳前後のスーツのサラリーマン風の人が、ロバートの秋山さんのキャラみたく明らかに怪しい口調で大学生みたいな人に勧誘のような話をしている。


などなど、ボクは面白いと感じる部分もあるが、少し嫌悪感を抱く人もいるかもしれない。


■4位

◇FREEMAN CAFE(渋谷) 10:0023:00(L.O.22:30) TEL:03-5766-9111


オシャレノマドワーカーには超絶オススメ店。渋谷宮下公園向かいにある。

店内が東京のオシャレ感満載で、ドラマの撮影にもよく使われている。

話題になったTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(星野源・新垣結衣 W主演)でも、新垣結衣の学生時代の回想シーンで使われていた。

あ、ついこの前は「あなたのことはそれほど」(波瑠 主演)でも、

一等地なのに96席という店内の広さ。ゆったりソファーから、店内中央の大テーブルから、とにかくオシャレが凄い。

渋谷にいそうなオシャレ女子やオシャレカップル、オシャレOLからオシャレサラリーマンまで、すべてのオシャレ人種が入れ代わり立ち代わりやってくる。

なので、オシャレにノマドしたい人には申し分ない店。

宮益坂方面の出口を出て外を少し歩くのもいいし、副都心線なら13番出口を出るとすぐ右の建物の2階にある。


――4位になった理由。


・高くもないが、安くもない。一番安いコーヒーが600円前後。

・夕方はいつも混んでいて並ぶこともしばしば。

・喫煙席と禁煙席に分かれてはいるが、間仕切りはないので喫煙席近くの禁煙席にいくと煙が少し気になるかも。

・電源席が全体の3分の1ほどで、空くまで結構待つことも。

・Wi-Fiもあるにはあるが、使っている人が多い場合、繋がりにくくなる場合も。



―――1位まで書こうと思ったが、かなり長くなりそうなのでまた次回に書くことにしよう。

2017年4月28日金曜日

『100万円の女たち』を観て ~主演:RADWIMPSボーカル・野田洋次郎~


『100万円の女たち』とは、テレビ東京の木ドラ25というドラマ枠で今季始まった深夜ドラマ。

原作は青野春秋さん原作の同名漫画で、主人公を演じるのはRADWIMPSのボーカル、野田洋次郎さん(ボーカル&ギター)。映画『トイレのピエタ』に続き、連ドラ初主演を果たした。

もうほとんどの人が知っているだろう、あの『君の名は』の主題歌『前前前夜』で大ブレイクし、今、日本で一番勢いのあるバンドグループの絶対的存在でもある。


簡潔にストーリーを言うと、売れない小説家・道間慎(野田洋次郎)の家に突然、高校生から30歳までの謎の女子5人が居座り、その代り毎月100万円(計500万円)の家賃をくれるという奇妙な生活を描く。主人公の書く小説では誰も死なない。なぜなら、父が人殺しだから。

謎の女子たちは、白川美波(福島リラ)、塚本ひとみ(松井玲奈)、小林佑希(我妻三輪子)、鈴本みどり(武田玲奈)、開菜々果(新木優子)の5人。

その他には、慎の父で慎の母親(つまり自分の嫁)と不倫相手と駆け付けた警察官を殺して死刑判決を受けた死刑囚・達之(リリー・フランキー)。慎を担当する編集者・桜井誠二(山中崇)、慎のライバル(?)小説家・花木ゆず(中村倫也)、慎の小説をこき下ろす小説評論家・森口竜市(池田鉄洋)などが揃う。

とのこと。 しょっぱなの設定は謎しかない。

#3まで観たが、ストーリー展開としてはわかりやすい。女子それぞれの素性は徐々に明かされていくが、なぜ突然、この家に来て、毎月100万円を払っているのかの謎には全く触れていない。わかりやすい伏線で最後まで引っ張って、ドカンと爆発させるのだろう。


そして――ボクが野田洋次郎さんを観て初めて思ったのは、思っていたよりブサイクだな、ということ。

小栗旬さん主演の映画『ルパン三世』を観たときの、石川五右衛門役で登場した綾野剛さんのアップを観た時以来、ブサイクだと思った。

そう、5年ほど前から巷で言われている〈雰囲気イケメン〉。

誤解されないように言いたいが、決してけなしているわけではない。

好みや性格や人間性などは別にして、野田洋次郎さんを観て、純粋に〈顔がカッコイイです!〉と言い切れる人はいないと断言できる顔。〈アタシは好きな顔!〉や〈雰囲気が好き!〉と言う人は大勢いるだろうが。

しかしそんな顔がかっこよくない人が、主演を果たすことができる。映画でも連ドラでも。


今、俳優や女優を目指している人に言いたい。

どれだけカッコいいからって、可愛いからって、一応の俳優・女優にはなれたとしても、可愛いだけで売れることは絶対にできない。芝居の勉強もせず、ただただカッコいいや可愛いだけで過ごしている人は事務所の力で一度は売れたとしても、確実に続かない。

ブサイクでも可愛くなくても、主人公になれるという可能性を示してくれている。

ユースケ・サンタマリアさん、大泉洋さん、綾野剛さん、ムロツヨシさんなどもそうだ。

努力も必要だし、雰囲気も必要だし、多少の運も必要だけど、諦めない方がいい。

ダントツに可愛くないのであれば、主役狙いではなく、2番手3番手の番手を目指すほうが間違いなくこの世界では長く生き延びれる。

一度主役をやったからといって主役だけにこだわっている俳優・女優はスタッフから敬遠される。

まぁ、木村拓哉さんなどは別格だが。


ボクもオーディションなどにスタッフとして参加させてもらうこともあるが、中途半端にカッコイイ&可愛い役者たちが一番タチが悪い。〝井の中の蛙オーラ〟がランランに出ている。

一番大事な雰囲気は、ファッションなどのビジュアルに左右されるので磨くことができるし、磨けば道は拓ける。


話がズレてしまった。100万円の女たちは今後も観て行こうと思う。

2017年4月27日木曜日

嫁の妊娠4 ~女心は宇宙ぐらい難しい。特に妊娠中は~


結婚前から思っていたことだが、女子はとにかく、自分の気持ちを最優先に考える生き物。だと思う。


さらに嫁は、その中でも群を抜いて、気持ちの良し悪しでほとんどを決定する。ガラスのハートというのは嫁のことを言うと思う。


しかし嫁は、ウジウジしている女子が嫌いなのか恥ずかしいのか、表面的にはサバサバ感を出しているので、ボクが気づいていることは言わない。


そしてボクは、たぶん、普通の人よりも群を抜いて、楽観的な性格であり、ほとんどのことは気にしない。心臓がイタリア人だと言われたこともある。


この間の検診のときも――。


先日ブログにもサクッと書いたが、数日前にボクも初同行して妊婦検診に行った。


なんでも、これまでは〈婦人科〉というところで検診を受けていて、その日が〈産婦人科〉で初めての検診とのことだった。


まず、年下なのにタメ口の産婦人科の先生に診察してもらい、エコーで動いている我が子を初めて見たボクは感心し、里帰り出産をする嫁は先生に相談し始めた。


あとから考えれば……、になってしまうが、思い出せば確かにそうだ。


里帰り出産の話を切り出した瞬間、先生の態度が微妙にそっけなくなった。


覚えられない人もいるだろう早口で、里帰り出産のためにやらなければならないことをドバーっと話す。


――次の検診は、里帰り出産をする病院で受けて。

――そのときに性別がわかるかもしれない。

――助成金は自治体ごとで違うし、使えない可能性もあるから、自分でその病院のある自治体に聞きに行って。

――胎盤が少し下がり目なので、20週超えてもそのままだったら里帰り出産はできないから。

――出血の可能性があるからね。


などなど。しかもパソコンの画面を見ながら。


いつの間にかタメ口のレベルも2段階ぐらい上がっている。



すると嫁が、助成金の話を詳しく聞こうと先生に問うたのだが、そっけなさが増した先生は


――だからぁ、そこの自治体に資料も全部持って行って、聞いて。


と言う。


よくわからないが、『とにかく里帰り出産させたくない』の雰囲気というか、オーラが凄い。


そして次に、おばさん助産師さんの問診を受けた。


うねうね髪質のせいでベリーショートにしかできないのだろう、久々にゴリゴリのベリーショートを見た。同じベリーショートでも宮崎あおいとは違う。ベリーさんと呼ぼう。


そのベリーさんの喋り方は、ボクら夫婦があまり好きではない人の話し方だった。


『あー、これやばいかも』と、嫁の斜め後ろに座るボクは心の中でひとりごちる。


ベリーさんは、


――問題は特に見当たらないんだけど……朝ごはん、ちゃんと食べてる? お母さんが食べてるものからしか赤ちゃんは栄養を取れないんだから、ちゃんと食べないとダメだよね。わかる?

――今の段階だと、体重が〇〇キロを目指さないと、赤ちゃんもちゃんと成長できないのよ? わかる?


ダメだ。嫁が何も話さなくなってきている。

ガラガラ、ではない。 ジャー!!! と心のシャッターが降りた音が聞こえた。


そして数日後の今日。ボクはそれでも、やはり朝食は食べた方がいいと思い、おにぎりを作ったり、オレンジを剥いたり、と、朝に少しでも何か食べられるようにしてみた。


今日は嫁が先に出かけたので、出るときに優しく、――出来るだけ食べるようにしような――、とも言う。ボクが嫌われようが、いい。嫁と赤ちゃんのためなら憎まれ役にもなる。


すると、1時間後にやはりLINEが来た。


――この前の検診はストレスでした。朝ごはん朝ごはん言わないでください。うんざりです。


ベリーさんの言い方が嫌で、ストレスだったので、ベリーさんに言われた「朝ごはんを食べて」に反抗したい精神。


男から見ると凄い理由だが、とにかく今は、朝ごはんはかなり大事な時期。


嫁とまだ見ぬ我が子が健康に暮らせるなら、憎まれ役なんてなんでもない。


ボクは心臓がイタリア人だから。

2017年4月26日水曜日

嫁の妊娠3 ~初めてエコーを見た~



これまで3回の検診があったが、ボクは一度も同行していないかった。

嫁が言うには、まだ一緒に来ても見せられないから。と。

以前も書いたが、これまでのエコーは、嫁がパンツを脱いで、股のほうからスーパーのレジのピ、みたいなやつを当てて動画を見ていたので、恥ずかしいからという理由。

5か月目に入り、ようやくドラマでよくある腹の上からのエコーに切り替わった。


待合室で待つ。ペアで並んだ1人用ソファーが8セット。16人が座れる。

淡いピンクの内装で構成され、ソファーはよく見ると、腰の辺りにふくらみがある。妊婦さんが座るときに楽になるらしい。

ボクは妊婦ではないが、嫁と並んで座る。

正面の壁には、天井近くにテレビで朝のワイドショーが流れ、先輩ママからの可愛いメモ書きも展示されていた。

ただ、かなりの量のメモ書きがあり、1つ1つが小さい文字で書いてあるので、読もうとするなら前に出てしゃがまなければならない。

他にも数名の夫婦や妊婦さんが座っていたので、1人だけ前に出てジロジロと見るような恥ずかしいことはできない。


そんなこんなで、名前を呼ばれたが、ボクも行っていいのかと戸惑っていると、「旦那さんもどうぞ」と昔の美人の顔をした看護師さんが促してくれた。

診察室に入ると、女医さんがいた。

大学時代に1年休学してインド辺りに自分探しの旅に出たことがありそうな容姿。スラッとしたスタイルで、顔が小さく、長い黒髪をザックリと後ろで結んでいる。

恐らくボクらより少し年下だが、完全にタメ口で話してくる。やっぱりインドで自分を見つけたのだろう。

そんなこんなで、早速お腹エコーへ。


ドラマで見た通り、仰向けになった嫁の腹めがけて、女医さんが惜しげもなくローション的なものをぶっかける。

その上から、スーパーのレジのピ、というか、よく見るといつもボクが使っている電気シェーバーに似ていたエコーで腹をスライドさせた。


―――いた。目の前の画面に、人間の形をした3頭身の小さい奴が、いた。


妊娠アプリではもうほぼ人間の姿だとのことだったが、本当だ。

しかも、足やら手やらをもぞもぞと動かしている。ボク自身から出た、その、まぁ、アレがこんな風に1人の人間を生み出すのかと、感動というより感心した。

看護師さんが街で噂のお喋りおばさんらしく、「ねぇ、感動した? 感動したでしょ?」と聞いてくる。


嫁は、出産は埼玉の実家のほうの病院で行うので、その病院への紹介状を書いてもらう話をしている。

ボクはよくわからないが、胎盤が少し下にあるので、これが上がらなければ転院はできないと女医さんが言い、少しもめたが、でもなんとなく仲直りして立ち去り、次は助産師さんの問診を受ける。

ハル・ベリーばりのベリーショートのおばさんで驚いたが、髪質がうねうねだったので仕方がない。

相当慣れた優しい口調で色々と注意された。

体重がもう少しあったほうが良かったのか、赤ちゃんはお母さんが食べるもので出来ていくので朝ごはんもちゃんと食べてください、という。

確かに、ボクらは以前から朝ごはんを食べる習慣があまりない。

パンやヨーグルトなどは食べているが、ほんとに、ぼったくりのモーニングぐらいの量で出かける。

嫁もここ最近のつわりで食べられないイメージを引っ張っていたので、明日からはしっかり食べるように心がけよう。3人のために。


あ、そうだ。ゴールデンウィークには、嫁の実家で三姉妹家族全員集合のBBQパーティーがある。楽しみだ。

2017年4月25日火曜日

本田圭佑は絶対に海外にいるべき


学生時代にある程度真剣にサッカーをしていた人なら同じだと思うが、やはりサッカーに関する動向は気になる。
 

ロシアW杯最終予選はほぼ通過するだろうが、それはそれとして。


最近は海外組日本人の移籍話が乱立している。

香川真司はドルトムントで調子を上げてきたが、以前の低調だったイメージが色濃く残っているらしく、残り少ない試合の中で現在の好調を、、、いや、好調以上の活躍を見せないとチームから放出される可能性も少なくないとのこと。
 

インテルの長友も、ここ2試合ほどは先発起用されているが、それは実力というより、サイドバックの人材不足であったり、最近失速してヨーロッパリーグ出場権もかなり厳しい状況の中、リーグの残り試合数の少なさからのご祝儀出場の見方もでき、ガゼッタ・デッロ・スポルトなどの大手を始めとする各紙が同じような内容を掲載している。
 

その中でもボクが一番気になるのは、夏にACミランとの契約が切れる本田圭佑の今後。
 

以前から移籍先に噂されているのは、アメリカのサッカーリーグ・MLSが有力だと言われている。
 

しかし昨日、スマホで何気なくヤフーニュースをスクロールしていたら、〈本田圭佑、Jリーグ復帰の可能性も〉なる記事を見つけた。
 

水面下でJリーグのどこかのチームが本田の代理人とコンタクトを取っているという。

ボク個人的な意見になってしまうが、本田は絶対にJリーグに戻って来てはいけない。
 

Jリーグが悪いと言っているわけではなく、本田は海外にいてこそ、最低限の〝本田圭佑ブランド〟を守れると思う。


Jリーグには申し訳ないが、海外に行った日本人選手がJリーグに戻ってくるということは、全盛期は過ぎたから、もしくは、通用しなかったから、と思われてしまう。


しかも今、本田は、腐っても、あのACミランの10番を付けている。

それはユニホーム販売の利益を始めとする日本マーケットへ向けた商業戦略であるのも事実だが、それでも、そこまでの見込みを持てる選手として、ACミランが2シーズンも10番を背負わせた事実と歴史は変わらない。

ACミラン史上最低の10番ともささやかれているが、そのささやいている奴に言いたい。

じゃあ、お前はACミランで10番を付けることができるのか? と。

ボクは真剣にサッカーに取り組んで、セリエAが好きでイタリアにサッカー留学に行ったことがある。

ユベントスやACミランの下部組織と合同練習をさせてもらったりもした。


そこで思ったのは、下部組織の中ですら、上手い人たちのプレーには日本人にはない超絶なアグレッシブさがある。

ボクも日本ではある程度は上手いほうとして行ったのだが、そのアグレッシブ さを初めて目の当たりにしたときは、正直ビビった。

ボールを奪取する勢い、シュートを打つときの強引さ、パスの強さ、パス&ゴーの速さ、何もかもが、ボクらも出来るには出来るが、どこかカッコつけたサッカーをしていたボクらは、その1プレー1プレーに賭けるイタリア人選手の野心みたいなものに驚いた。

そんな選手たちの一握りの、さらに一握りにだけ与えられる、栄光の背番号10。

恐らく、色んな意味もあるが、今後日本人でACミランの10番を背負う選手は10年は出てこないだろう。

99.9%、今年の夏にACミランから放出されるだろう本田。
 

移籍先は、セリエAの下の方のチームでもいい。出来れば、今中盤が手薄なサンプドリアかトリノ辺りに入って欲しい。


セリエAでの印象が悪いなら、イギリスのプレミアリーグでも……あ、遅攻の本田には厳しいか。なら、スペインのリーガ・エスパニョーラの下順位のチームでもいい。本田のテクニックを120%出すことが出来ればギリギリ通用すると思う。ドイツは日本人が多いのでやめてほしいが。

最悪の最悪だが、Jリーグに戻ってくるくらいなら、噂されているアメリカのMLSでもいい。

本田が世界で運営しているサッカーアカデミーの生徒のアメリカ人選手がアメリカU-17代表に選ばれたとのことだし。

そういえばMLSに行った有名な日本人選手はまだ聞いたことがない。

知っているのは、木村光佑とか小林大悟ぐらい。あ、遠藤翼も名前を聞いた気がする。

とにかく、本田は現役引退するまで日本に帰ってくるな、と年上なのでタメ口で言いたい。

本田圭佑ブランドは、海外にいてこそ海外相手に通用する。

2017年4月24日月曜日

嫁の妊娠2 妊娠アプリは楽しい


嫁が、妊婦さんへ向けたアプリを毎日見ている。

お腹の中の子の日々の成長が、毎日更新されて見ることができる。


ボクも毎日、嫁が読上げるのを聞いているのだが、いかんせん、その成長速度には目を見張るもの……というか、本当だろうか? と疑いたくなる、とんでもないスピードで変化していくさまが綴られている。

本当にこのスピードで成長しているなら、じっと見ることができたら、それこそ肉眼でその変化の過程を見られるほどだろうと思ってしまう。


ついこの間、東京メトロのどこかの駅で、フリーペーパーを手に取った。


仕事柄、移動時間も何かしらの情報を頭に入れておくのがクセになっており、フリーペーパーはちょうどいい。ちなみに、メトロミニッツは、昔は面白かったのに、2~3年ほど前から、ビールやオシャレバーなどの広告フリーペーパーに成り下がってしまった。悲しい。


今回手に取ったのは、『SALUS』(さるーす)という小冊子。たぶん、初めて手に取る。

まぁ、やはり、特段目を引くような記事はなく、サラッと読み飛ばしていく。

そして、最後のページだった。

『宇宙のカケラ』という、理学博士の佐治晴夫さんが書かれている連載コラム。

記事からピックアップした象徴的な言葉が、タイトルのように書かれていた。


「胎内の赤ちゃんの1日は、地球の1億年に相当するのです。」


ちょうど自分の状況と重なり、コラムを読み進める。

なるほど、と、そうなんだ、と、考えれば確かにそうだよね、が押し寄せてくる。

ボクが嫁の妊婦アプリに抱いていた疑惑を、一掃してくれた。


要約すると、今の人間たる形に形成されるために、40億年もの時間を費やした。

まだ何者でもない生物の段階から、昔は過酷だった地球環境の変化に適応できるよう、哺乳類の赤ちゃんは母の胎内である程度育ってから世に出て来るように、進化したのだという。


なるほど。


母なる海、というように、生物の起源は海にある。

もちろん、人間の起源も、魚類だったと言われ、その名残として、母親の胎内で受精して間もないころは、魚の形をし、エラもあり、さらに、自分を覆う羊水は、海水に近いのとのこと。


そうなんだ。


そしてその小さな魚から、人間の形に変化するスピードが、尋常ではない。

妊娠約32日目ではまだ魚の形、しかし、たった2日後には、すでに口から鼻が貫通すして両生類に似てきて、さらに2日後には、原始爬虫類のようになり、その2日後には器官が形成され、その2日後、妊娠約40日目には、すでに人間の形になるという。


タイトルキャプションでも書かれていた通り、40億年かけた進化を、たった40日で形成する。こう考えると、生命の神秘、と言われるゆえんが理解できた。


確かに、10月10日(とつきとおか)で3000グラムほどの大きさになって出て来るわけだから、そう考えれば確かにその成長スピードでも納得できる。



今日から、いよいよ妊娠5か月目に入った。


妊娠に安定期はないとどこかのモデルが言っていたが、妊娠アプリを読む嫁が「安定期に入りましたよ」と言ったので、安定期だ。

はー、ようやくみんなに言える。さぁ、誰から言おうかな。

2017年4月23日日曜日

日曜日に嫁と散歩 ~懐かしの高円寺を紹介~


関東圏ではあるが東京出身ではない嫁が最初に1人暮らしをしたのが、高円寺。



その引っ越しの頃にはボクらは出会っていて、引っ越ししようかどうしようか、と相談もされた。

嫁が20代半ばだったこともあり、初1人暮らしということで、人生経験としていいんじゃないかな、と言った。


高円寺駅から徒歩8分ほどの場所。

1Rだが、トイレと風呂は別。築年数も浅いのでモロモロの設備が綺麗だった。

そして良かったのが、引っ越す友人から冷蔵庫やベッドやテレビなどなどの一式がもらえたこと。

部屋が狭いので荷物はそれほど入らず、実家から洋服や小物などを自分で運んだので、引っ越し費用もかかっていない。

そんなこんなで、ボクと嫁は、ボクと嫁のそれぞれの家を行き来していた。


そしてボクの楽しみは、嫁の家に遊びに行ったときに高円寺を散歩すること。

生まれたときから大阪の大都会で育ったボクは、やはり人込みやゴチャゴチャとした街が落ち着くのだと思う。

高円寺はピッタリだった。


まず、ボクが【世界一コスパのイイラーメン屋】と呼んでいる店を紹介。


嫁が住み始めた家の近くに、〈鹿児島一番〉というラーメン屋があった。

エイかからの帰り道の道中から10メートルほど反れた場所。

なんと、一杯390円なのに、ラーメンのクオリティは間違いなく500円以上!

白髪の痩せたメガネのオジサンが、店内に設置しているテレビをながら見しながら、ラーメンを作っ……いや、ラーメンをながら作り、テレビを観ていると言ったほうがいい。

〝私にはこのラーメン屋しかできません〟という出で立ちがいい。ラーメンを追及しているわけでもなく、ただただ、その日をラーメン屋として、可もなく不可もなく過ごす。

素晴らしいと思う。

今日の散歩ではそこまでは行っていないが、いつかまた、絶対に行く。


さて、駅前ロータリーをぶらり、氷川神社に行って安産祈願(お天気の神様だが)などをしたあと、嫁が「行きたい」というので、昔良く行っていたオシャレカフェへ向かう。


駅から徒歩5分ほどの場所にある〈PLANET THIRD〉。第3惑星、という意味だろうか。

ここはいわゆる、中野・高円寺・阿佐ヶ谷にありそうなオシャレカフェそのもの。

都会に憧れる人たちが、「東京のカフェってこんな感じだろうなぁ~」と想像するドンピシャの店。


店内の屋内は禁煙席で広く、ほぼ全ての椅子やソファーの種類が違う。

喫煙席は席数は少ないがテラスにあり、ここも椅子やソファーの種類が全て違う。

イスもソファーもどれもオシャレで、テーブルは低く、各席幅もゆったり広めにとられているのでのんびりできる。


内装は、照明や壁など全体的にアメリカンポップなイメージで明るい。

周りを見渡すと、女子1人もカップルもファミリーもいる。オシャレなのに客を選ばない。

ただ、久しぶりに、それこそ数年ぶりに来てみて、確認したいことがあった。

以前は良く来ていたので、店長や他の店員さんとも、着かず離れずの、目が合うと会釈をするぐらいだが、ボクの昔に出した小説を置いてもらったりもしていた間柄だった。 

しかし、いつもいたはずの、その店長がいない。さらに、5人程いた店員の中に、知っている顔は1人もいなかった。

ボクはトイレに立った。ボクが昔プレゼントした小説は、トイレの手前の小さな本棚に並んでいたから。確かめなくてはならない。


――ない。ローマ字タイトルの本が並ぶだけ。

お店の名前も書いてサインもしたのに、なくなっている。

さらにレジの後ろにも少し本が並んでいたので確認したが、どこにも見当たらなかった。 


ここで、ボクが注文した煮込みハンバークと嫁が注文したガパオライスが運ばれてくる。

まぁ、メシは美味からずマズからず、昔から味は知っているので期待はしていないが、ここは雰囲気を楽しむカフェなので目をつぶりながら食べる。

嫁と懐かしい話をしながらも、ボクの心の中には、もしかして――、の心配が渦巻いていた。

そしてお会計でレジへ向かう。目の前に来たソバカスがチャームポイントの店員さんに、ボクは思い切って聞いた。


「ここって、店長代わったんですか?」


すると、ソバカス姉さんは「はい」と答える。


「いつですか?」ボク。


「と言っても、もう2年前、ぐらいですかね」と、ソバカス姉さん。


「前の店長って、メガネで背の高い……」ボクはちゃんと確かめたかった。


「ああ、そうです」



ボクが次から次に喋るので、ソバカス姉さんは多少イラっとした顔で言った。

嫁と店を出て、駅へ歩いた。仲が良かったわけでもなく、そこまで頻繁に通っていたわけでもなく、店に行っても目が合えば会釈するぐらいの関係だったが、少し寂しい気もする。


ただ、ボクのサイン入りの小説は、どこに行ったのだろうか?

元店長が次の店へ持って行ったのか、ブックオフに並んでいるのか、夢の島へ沈んでいるのか。

それは誰にもわからない。

2017年4月22日土曜日

業界視聴率がとんでもないことになるだろう ~香取さんと中居さんの初共演~


業界視聴率とは、テレビ制作のスタッフを始めとする関係者たちがどれだけ見るか、の、架空の言い回しである。

実際に業界視聴率を測れと言われても測れるものではない。
アメトーークなどが、「業界視聴率が高い」と言われる番組。

ただ、だからと言って、スポンサー的にはなんの指針にもならない。

視聴者の視聴率と何が違うのかというと、僅かに目線が違う。

目新しい番組のシステムであったり――例えば、アメトークが〈〇〇芸人〉といククリのシステムを編み出したときなど――、あまり見ない人たちが共演――例えば、業界内では仲が悪いとされているタレントたちの共演――など、自分にとって面白いか面白くないかで判断している視聴者とは違うところ。

それは興味で見ているというより、見ていないと仕事に支障をきたすから。

話題になった番組は、必ずどこかの会議で話題に出る。そこで、「すいません、見ていません」では、成立しない。その場は乾いた笑いでやり過ごされるが、心の中では『こいつ、ダメだな』とのレッテルを張られる。


そんな中、ここ最近では、いや、今年一番と言ってもいいと思うが、業界視聴率ダントツトップになるだろう番組がある。

今この行を書いている、数十分後。


本日、テレ朝23:05~の『SmaSTATION!!』、スマステでの香取慎吾さんと中居正広さんの共演。

先週同番組内で発表され、この1週間、テレビの仕事現場で幾度となく話題に出ていた。

スマップ関連の話題には、確かに色々な噂が流れている。

木村さん以外の4人は9月にジャニーズ事務所の契約更新をせずに独立するかも、や、香取さんが芸能界を引退して芸術方面に行くなどなど。


しかし、――と言っても詳しくはないが、ボクの周りの人たちの話を総合すると、、、

中居さんも草なぎさんも稲垣さんも香取さんも、ジャニーズを辞めなるなんてことはない。少し違う形になるかもしれいないが。 

そして、香取さんが芸能界を引退するなんてことはもっとない。仕事をセーブはするかもしれないが。

とにかく、5人は今まで忙しすぎて、国民の期待を背負いすぎていた。

ボクも個人的な意見としては、解散はするべきではなかったと思うが、4か月たった今思えば、良かったと思え始めるところもある。

本日の共演は、本人たちにとってはどうってことないことだと思う。

そんな周りのザワザワを楽しめているのだろと思う。
世間が気を揉むような事情を話すことなく、2人の楽しい雰囲気だけが観られるのだと思う。

2017年4月21日金曜日

ボクが思ったイギリスの魅力1 ~ストーンヘンジ特別ツアーに行った編~



結婚して4か月後、新婚旅行でイギリスに行って来た。

8泊10日だったか、とにかくそのぐらい。

一言で言うと、とんでもなく最高に楽しかった。


行く前にテロなどがあって親戚一同は多少心配していたが、テロがあった後だからこそ、警戒態勢は厳しくなっているだろうと、踏み切った。

しかし周囲の人間に「新婚旅行はイギリスに行くんです」と言うと、ほとんどの人が「え? イギリス?」と首を傾げた。

ヨーロッパへ行くのに、イタリアやフランスやスペインじゃないの? と。

しかしボクは笑顔で頷く。

ほとんど海外に行ったことのないボクが、どうしても行きたかったのがイギリス。

シャーロック・ホームズの本場と大英博物館を自分の目で観たかった。

嫁はホームズにはあまり興味はないが、ヨーロッパの田舎町が好きで、田園風景や築100以上の古き良き民家が見られるイギリスはもってこいの場所だと言った。

あ、これからイギリスに行く人に言っておきたい。

英語がほとんど喋れなくても勢いでなんとかなる。

田舎町のペンションや都市部のホテルに泊まり、日本語が通じる従業員さんがいなかったのにすぐに友達になった。

身振り手振りと見よう見まねの英語でも、笑顔さえあれば大丈夫です。


ドーハで乗り継ぎ、計14時間ほどかけてヒースロー空港着。ロンドンに出て1拍し、翌日は朝一から貸し切りのタクシーで1日観光が始まる。

ロンドンから下って世界遺産の〈ストーンヘンジ〉を見に行く。

「もうすぐですよ」という運転手さんの声で前を見てみると、草原が広がる中に、ポツンと、ストーンヘンジが見えた。

少し小雨の中だったが、朝一で来たのには理由がある。

なんでも、1日のこの時間だけ、ストーンヘンジの中にまで入って見られるツアーがある。

通常は数十メートル離れた小道の紐柵の向こうから見るしかできない。

世界遺産を間近で見られるなんてそうそうないので、テンションが上がったまま、少し手前の待合場所から出ている送迎バスに乗りこむ。

大半は老夫婦やファミリーだったが、なんというか、イギリス人はズルい。どの老夫婦もみんな、そこにいるだけで絵になる。ファミリーの子供たち男の子も女の子も、全員が超絶に可愛い。

日本は好きだし、日本に生まれて良かったー、といつも思っているが、ビジュアル面ではたぶん地球が消滅するまで勝つことはできないだろうなと思った。

バスは数分進み、停まる。そこからは少し遠目に見えているストーンヘンジへ向かって小道を徒歩。

曇ってはいたが、壮大な景色の中にある巨大な石の群衆には圧倒された。

すでに紐の柵はなかったが、ストーンヘンジの中に行ってもいいのだろうかと戸惑っていたボクらの横を、イギリス人たちがガンガン追い越していく。

「ああ、いいんだ」と、ボクらも緊張しながらストーンヘンジへ近寄った。


これがあの有名なストーンヘンジか……。


3メートルほどの超デケェ長方形の石が縦に突き刺さっている。それもいくつも。それも、確実に誰かが意図して作った円形に。

ただそこで、「え?」カメラ片手に端っこのほうで写真を撮っていたのだが、老夫婦もファミリーも、みんなストーンヘンジをベタベタと触りながら楽しんでいる。

「いいの?」一応の監視員みたいな人がいたが、小雨の中でやっつけ仕事のようにウロウロと歩いているだけだった。触っているところを見ても、当然のようにウロウロしている。

「いいの? 世界遺産だよ? 超昔の誰かが頑張って立てたストーンヘンジだよ?」 

そう思いながらも、ボクらも、行っちゃえ、ということで、思い切って触ってみた。監視員と目が合ったら、微笑みかけてくれた。

触り心地は、うん、普通の石。でもこれは普通の石ではない。ストーンヘンジだ。

それでもやっぱり恐る恐る触ったりしながら、充分にストーンヘンジを漫喫した。

初日から素晴らしい経験が出来た。やっぱりイギリスにして良かった。

2017年4月20日木曜日

放送作家というお仕事


テレビの仕事も多少しているボクは、会議でアイデアを喋り、企画書や台本を書く。


主にバラエティー番組。

企画募集から新番組が出来上がる大まかな仕組みはというと。


各テレビ局はほぼいつでも、色んな形態で番組募集をしている。

特番2時間のバラエティー、とか、30分~60分の情報バラエティー、とか、60分4話から8話のドラマ、などなど、時期や局によって様々だが、とにかくあらゆる形態で各制作会社に向けて随時募集を行っている。

ボクら制作会社の人間はそんな募集に対して、テレビ局の正社員、知り合いの局員さんと企画会議をし、企画書を書き、提出日までに企画書を提出する。

そして編成部と呼ばれる、番組の決定権がある部の人たちが精査し、気に入ったのがあれば、まず一緒に提出したテレビ局員が呼ばれ、二次審査みたいなものが始まる。

もっと具体的な企画の内容だったり、企画書に仮で書いていた出演者のスケジュール確認だったり、どれぐらい具現化の可能背があるのかを見定める。

そもそも最初の企画書というのは、「こんな番組やりたいです!」のお知らせであり、ほとんどの企画書に書いている出演者や情報は、(仮)と書かれているから。

そして具現化できる見込みがあり、尚且つ、編成部の上層部の人からのOKが出れば、めでたく番組成立となる。

基本的に、各局は『特番枠』というのを持っている。ゴールデンの2時間だったり、土日のお昼の90分だったり。

そこで一度やってみて、視聴者の反応を伺う。視聴率が良いのが一番だが、最近はネットでの話題性も調査対象となっているらしい。

そのモロモロの反応が良ければ、レギュラーという、ボクらが一番目指す枠をもらえる。


こう書いてしまえば簡単なように見えなくもないが、とにかく、まず一次審査を通るのが超絶に難関。

編成部の人は、毎回数百本の企画書が送られてきて、若い局員がまず精査して、勝ち残ったものを中間の局員が振るいにかけ、ようやく一次審査突破となる。

そのときによって様々だが、数百本のうち、一次審査を通るのでさえ数本。

ボクは恐らく1000本は企画書を書いているが、通ったのは、正直10本ぐらいだと思う。

つまり、通るのは1%ほど。

ただ、一緒に組む局員さんの役職や立ち位置がかなりモノを言うのも確かで、ゴールデンで視聴率のイイ番組を担当している総合演出(その番組で一番偉い人)などと組んで一緒に出せば、かなりの高確率で通る。

その逆で、視聴率もいまいちの深夜番組などを担当してる局員さんと一緒に出しても、正直キツい。

企画の良し悪しを決める編成部の人も人の子であり、自分の判断を全て信じれる人はいない。

視聴率をコンスタントに取っている長寿番組を担当している局員なら、新番組でもある程度の成果を上げてくれるだろう、との憶測が半分以上を占めている。


一応片隅で働かせてもらっているボクが思うに、巷で言われている

「テレビがつまらない」

「斬新な番組がない」

「同じような番組ばかり」

の要因の1つは、そこであるような気がしなくもない。


視聴率を取っている局員に任せれば、の考えが、負の連鎖を生む。

局員からすれば、平均点の視聴率は確保しなければ、「あいつはレギュラーだから数字(視聴率)が取れてただけだな」と思われてしまうので、まずは数字を目指す番組になってしまう。

すると、似たり寄ったりの番組にならざるを得ない。

「あの企画は数字が取れるから入れとこう」となる。昔で言う、ラーメン系や犬系。

ただ、スポンサーあってのビジネスなわけで、視聴率を取らなければ「誰も観ていない番組」になるわけで、そんな番組にはCMを出そうとは誰も思わない。

するとやっぱり、

①視聴率の取れるであろう〝人〟に番組を任せるしかなくなる。

②その〝人〟は、視聴率を取れる企画しかしなくなる。

③同じような番組が続々と出来上がっていく……。


はー、難しいなー、テレビって。

未来のテレビの答えはわからない。あったら、誰か教えてほしい。

ただボクの信念としては、バラエティーでもドラマでも、企画書や台本を書くときは、そのときの自分の面白いと思うものを全力で書くようにしている。

ディレクターや演出からは、「出演者に任せとけばいいよ」と言われる部分もセリフを書く。

なので多少嫌がられてもいるが、そんなことは関係ない。

自分のやりたい仕事をやっているからには、やりたいようにやる。

使われなくなったら、ボクが面白くないだけの話なので。