2017年4月21日金曜日

ボクが思ったイギリスの魅力1 ~ストーンヘンジ特別ツアーに行った編~



結婚して4か月後、新婚旅行でイギリスに行って来た。

8泊10日だったか、とにかくそのぐらい。

一言で言うと、とんでもなく最高に楽しかった。


行く前にテロなどがあって親戚一同は多少心配していたが、テロがあった後だからこそ、警戒態勢は厳しくなっているだろうと、踏み切った。

しかし周囲の人間に「新婚旅行はイギリスに行くんです」と言うと、ほとんどの人が「え? イギリス?」と首を傾げた。

ヨーロッパへ行くのに、イタリアやフランスやスペインじゃないの? と。

しかしボクは笑顔で頷く。

ほとんど海外に行ったことのないボクが、どうしても行きたかったのがイギリス。

シャーロック・ホームズの本場と大英博物館を自分の目で観たかった。

嫁はホームズにはあまり興味はないが、ヨーロッパの田舎町が好きで、田園風景や築100以上の古き良き民家が見られるイギリスはもってこいの場所だと言った。

あ、これからイギリスに行く人に言っておきたい。

英語がほとんど喋れなくても勢いでなんとかなる。

田舎町のペンションや都市部のホテルに泊まり、日本語が通じる従業員さんがいなかったのにすぐに友達になった。

身振り手振りと見よう見まねの英語でも、笑顔さえあれば大丈夫です。


ドーハで乗り継ぎ、計14時間ほどかけてヒースロー空港着。ロンドンに出て1拍し、翌日は朝一から貸し切りのタクシーで1日観光が始まる。

ロンドンから下って世界遺産の〈ストーンヘンジ〉を見に行く。

「もうすぐですよ」という運転手さんの声で前を見てみると、草原が広がる中に、ポツンと、ストーンヘンジが見えた。

少し小雨の中だったが、朝一で来たのには理由がある。

なんでも、1日のこの時間だけ、ストーンヘンジの中にまで入って見られるツアーがある。

通常は数十メートル離れた小道の紐柵の向こうから見るしかできない。

世界遺産を間近で見られるなんてそうそうないので、テンションが上がったまま、少し手前の待合場所から出ている送迎バスに乗りこむ。

大半は老夫婦やファミリーだったが、なんというか、イギリス人はズルい。どの老夫婦もみんな、そこにいるだけで絵になる。ファミリーの子供たち男の子も女の子も、全員が超絶に可愛い。

日本は好きだし、日本に生まれて良かったー、といつも思っているが、ビジュアル面ではたぶん地球が消滅するまで勝つことはできないだろうなと思った。

バスは数分進み、停まる。そこからは少し遠目に見えているストーンヘンジへ向かって小道を徒歩。

曇ってはいたが、壮大な景色の中にある巨大な石の群衆には圧倒された。

すでに紐の柵はなかったが、ストーンヘンジの中に行ってもいいのだろうかと戸惑っていたボクらの横を、イギリス人たちがガンガン追い越していく。

「ああ、いいんだ」と、ボクらも緊張しながらストーンヘンジへ近寄った。


これがあの有名なストーンヘンジか……。


3メートルほどの超デケェ長方形の石が縦に突き刺さっている。それもいくつも。それも、確実に誰かが意図して作った円形に。

ただそこで、「え?」カメラ片手に端っこのほうで写真を撮っていたのだが、老夫婦もファミリーも、みんなストーンヘンジをベタベタと触りながら楽しんでいる。

「いいの?」一応の監視員みたいな人がいたが、小雨の中でやっつけ仕事のようにウロウロと歩いているだけだった。触っているところを見ても、当然のようにウロウロしている。

「いいの? 世界遺産だよ? 超昔の誰かが頑張って立てたストーンヘンジだよ?」 

そう思いながらも、ボクらも、行っちゃえ、ということで、思い切って触ってみた。監視員と目が合ったら、微笑みかけてくれた。

触り心地は、うん、普通の石。でもこれは普通の石ではない。ストーンヘンジだ。

それでもやっぱり恐る恐る触ったりしながら、充分にストーンヘンジを漫喫した。

初日から素晴らしい経験が出来た。やっぱりイギリスにして良かった。

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