2017年4月9日日曜日

嫁の妊娠1 ~つわりでも美味しいメニュー~


ブログはあまり書いたことがないので勝手がわからないが、あるキッカケから日記がてら初めてみようと。
嫁の妊娠。

一応、作家の端くれでフラフラと食いつないできたボクも、昨年ようやく身を固め、そして今年1月のこと。
妊娠したかもしれない、と嫁に告白され、病院で確認すると妊娠2ヶ月が判明。

ちゃんと付き合ってかれこれ5年ほど。今までは子供が出来ない方法でアッチのほうをしていたけど、結婚を機に子供が出来てもいいアッチにシフトしていた。
アッチのほうの頻度はそれほど多くはなく、自分的には結構すぐ出来るものなんだな、と素直に思った。

最初の子供の画像は1.6ミリ。ゴマ塩の塩ぐらいの大きさ。
2週間後の検診では2.7センチ。頭の大きな雪だるまみたいな画像。カシューナッツみたい。
3回目の検診では大きさを測ってもらうのを忘れたらしく、おそらく6センチほど。ドラマなどでよく見る小さな人間の白い影があった。すでに目や耳や内臓や手や足まで出来上がり始めているらしい。

ここで妊娠4か月目に突入。流産の危険が高い時期を一応はパスできたとのこと。微かに子宮頸がんの疑いがあったが、検査の結果は問題なく安定している。
あ、ちなみに、嫁の不満は、その画像はパンツを脱いでお股を広げた状態で撮るらしく、早くお腹の上からレジのバーコードみたいなやつで撮るタイプになってくれないかな、だった。ただ、女医さんしかいない産婦人科で良かったと言っていた。

最近は良くなり始めているが、2か月目から4か月目にかけてはツワリがまぁまぁあった。
ボクはもともと料理も洗濯も好きなほうで、さらに作家という時間にある程度の自由がきく職業柄、妊娠したしないに関わらず料理も洗濯もボクのほうが頻度が高い。掃除は適度にしかしないが。

いかんせん、嫁の食べられる物の種類が少なくなる。
ネットをサーフィンすると、ツワリ経験者の書き込みが大量にあった。炭酸飲料がいい、すっぱい物がいい、フライドポテトが無性に食べたくなる、などなど。
しかし人によってツワリの症状は違うらしく、嫁の場合は『ずっと車酔いしているみたい』と言った。
脂っこい物は全般NG、和食系の出汁の匂いも味もNG、ステーキなどの重たい物もテレビに映ってもチャンネルを変えたくなると。
そこで、やはりサッパリした物がいいかと、料理メニューを考える。

色々と作った中で嫁が気に入ったのが、豚ロースのしゃぶしゃぶサラダうどん、挽き肉トマトソースパスタ、ボクの特製チキンカレーライス。
特にボクのカレーは妊娠前から大好きで、嫁はカレーを一度も作ったことがない。というか、ボクが作らせない。ココイチにも匹敵する美味さで、これまでボクのカレーをマズいとか普通とか言った人はいない。全員が全員「マジで美味い!」と感動する。お金のない時代に、より安く美味いカレーを腹いっぱい食べたい一心で研究に研究を重ねた。いつかは店を出したい。

豚ロースのしゃぶしゃぶサラダうどんも挽き肉トマトソースパスタも、実はスゲー簡単。
豚ロースの薄切りを一口大に切り、沸騰したお湯(贅沢なら出汁入り)で赤みがなくなるまでしゃぶしゃぶ。妊娠中は生肉には気を付けなくてはならないので少し長めに。あとは冷水で〆たうどんを皿に盛り、その上にレタスとプチトマトを切って載せ、その上に好きなだけしゃぶしゃぶ肉を乗せる。嫁の場合はゴマダレが美味しかったらしいが、好みのダレをかけるだけ。

挽き肉トマトソースパスタは、熱したスライパンに牛豚合い挽き肉を好きなだけ入れて炒める。まだ赤みが残っているときに塩コショウを軽く振り、赤みがなくなるまで混ぜるように炒める。そして挽き肉を端に寄せ、空いた中心にみじん切りの玉ねぎを入れて全体を軽く炒める。但し、玉ねぎもつわり時にはしんどいという妊婦さんもいるので、なくてもOK。ある程度炒まったら、カットトマト缶を一缶入れ、煮立たせる。そこへ顆粒コンソメをサッサッぐらいふりかけ、ケチャップを時計回りに1回し半(出来れば唐辛子入りケチャップだと最高)。そこから3分ほど煮て、茹で上がったパスタ300gを投入。サックリと絡めれば2人~3人分の出来上がり。
嫁が妊娠して初めて作ってみたが、ボクも究極に美味かった。挽き肉から出る旨味がとてつもない破壊力を持つ。

何はともあれ、何も全く食べられない、というわけではなかったので良かった良かった。
そして現在、4か月と1週間ほど。世間で言われる安定期までおよそ3週間。
なんとか元気な子が生まれてくるようにがんばってほしい。
出産予定日は10月10日らしい。うん、いい日だ。