2017年5月11日木曜日
嫁の妊娠11 ~今日は戌の日。水天宮に行くの巻~
今日、5月11日は戌の日。
嫁が妊娠5ヶ月を超えたコトもあり、今月に2日間ある戌の日、11日か23日のどちらにしようかと話していたら、お義母さんが一緒に行きたいと言い出したのはいいが、23日は予定があるとのことで、本日、11日に行くことになった。
三姉妹の次女には1人子供はいるが、お義母さんにとっては一番手塩にかけた長女の初の出産にテンションが上がっている。
朝、いつものように謎の理由で嫁は不機嫌になり、お義母さんとランチするというので嫁は先に出た。
出る前、嫁は徹夜のボクを気遣って、「待ち合わせ時間少しズラしてもいいよ」と言った。
ただボクは、自分の初めての子供であり、今日水天宮に行くことはボクの中でも一大イベントでもあったので、2時間ぐらいしか寝ていなくても行く気満々だった。
しかし嫁はしつこく聞いてくる。「どうする? 待ち合わせ時間ズラす?」
ボクは寝ぼけマナコではあったが、大丈夫だと言い続ける。
そして5回ほどのリターンが繰り返されたとき、ボクは思った。
予定では、ボクも一緒にみんなで水天宮に行った後、お義母さんたちとランチをするはずだったが、嫁がズラす予定では、ボクがいないので先にランチを食べて、ボクが来てから水天宮に行こうというものだった。
なるほど、腹が減っているのか。
最近はほとんどのものが食べられるようになってきている嫁の食欲は旺盛になりつつある。
何回も同じこと聞いてくる嫁に、ボクは言った。
「あれか? 腹減ってんの?」
すると嫁は、いつものように突然怒り始める。
ボクは寝たふりをする。こういうときのボクの寝たふりは天下一品だ。完全に騙している。
嫁はグチグチグチグチ、ボクに聞こえるように罵声を浴びせる。
寝室のドアをとんでもない力で閉める。
もう終わったはずのドライヤーをわざわざマックスモードにして近くで髪をなびかせる。
とにかく、間接的に起こそうと必死になる。
ただ、ボクは寝たふり。本当に寝ていれば起きるかもしれないが、寝たふりなので絶対に起きない。
そしてグチグチグチグチ言いながらも、ようやく出て行ってくれた。
なぜ怒ったのか? それは「あれか? 腹減ってんの?」のくだりが原因ではない。
その理由はわかっている。
というのも、ボクは昨晩は徹夜で原稿を書き、家に帰り着いたのは朝の5時。
そこからシャワーを浴び、一服し、寝ようと思って、嫁の寝ているダブルサイズベッドに静かに滑り込んだ。
起こさないように、そろーっと。
するとなぜか、突然、ボクの喉がクラッシュした。
謎のセキが出始め、我慢しようとしても、どうしても激しめのやつが出てしまう。
嫁を起こさないように逆サイドを向いてはいたが、セキをする振動と音はどうしても伝わってしまう。
ボクはキッチンへ行き、セキを繰り返す。
そこで、眠そうな顔の嫁が起きてきてしまった。
「……大丈夫?」
「ああ、全然大丈夫やで。寝ぇや」
本当に全然大丈夫。
風邪ではないことはボクが一番わかっている。セキ以外は至って健康だから。
恐らく、徹夜で原稿を書いていたときに、部屋が乾燥し過ぎていたのだろう。
ボクはのど飴があることを思い出し、とりあえずセキは軽く収まったので、寝ようとした。
しかしながら、横になると、セキがぶり返す。
リビングで出すだけ出そうとしたが、また嫁が起きてきて、キッチンへ行った。
ボクはなんとか収まりそうになったので、ベッドにもぐりこむ。
そこでキッチンから戻ってきた嫁の声が聞こえた。
「温かいのがいいみたいだからね……」
ボクはすでに90%ほどの睡眠状態に入っていたので、目をつぶったまま生返事でスルーして、ようやく眠りにつくことができた。
そして翌朝、つまり今日の朝、嫁が出かける準備しているときに目覚めたら、そこに、夜中のときに嫁が淹れてくれたのであろう紅茶が覚めて残っていた。
そう、これだ。今朝の怒りの根本は、ここだ。
眠たい自分がせっかく淹れたのに、寝ている。
それが嫁にとっては逆鱗に触れる。
ボクの見解だが、嫁は努力を誉めてほしいタイプの人間。
幾多の場面で「私がこんなに頑張ったのに、なんで何も言ってくれないの!?」となる。
まぁ、可愛いところではあるので許す。
二転三転あったものの、嫁もお義母さんとのランチで期限を取り戻したらしく、水天宮で御祈祷を受けることに成功した。
戌の日なのに、今日はそれほど混んでいなかったので良かった。
写真を撮り、お参りし、人形焼を買って、めでたしめでたしとボクは仕事に行こうとした。
すると嫁に呼び止められ、コソコソと、言われた。
「帯が4000円で、御祈祷に8000円もかかったよ」
合計、12000円!?
内心、なかなかの出費だな、と思ったが、まぁ、初めての我が子が元気に生まれてくるためだ。
頼むぞ、戌さん!
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