2017年5月28日日曜日
嫁の妊娠19 ~性別が判明した~
先日、嫁が里帰り出産する埼玉の病院に一緒に行って来た。
まずは病院内の説明ということで、23年勤めてます、という案内係の人に連れられて院内を巡る。
ボクらの他には、2組の夫婦がいた。
1組は若めのカップルで、もう1組はお子さんもいて2人目の出産とのこと。
この案内係さん、人当たりも優しく、口調も優しく、常に笑顔なのだが、とにかくかなりの早口。
毎日のことで慣れているのだろうが、聞き取るのが精いっぱいで、前半の早い時点で、『自分たちの気になるところだけを聞くことにしような』と嫁とアイコンタクトをした。
嫁はこれまで自宅近くの杉並区の某産婦人科に通っていたのだが、杉並区では大きいほうの病院で、建物も昔ながらの様相を呈し、医者・助産師・看護師含め、スタッフもちょっと厳しめで教育されているらしく、〈女医さんのみの産婦人科〉という部分だけがメリットだった。
ボクも一度だけ一緒に行ったが、もう少し柔らかい対応をしてくれたらいいのにな、と思っていた。
しかしこの埼玉の病院は、嫁の理想の全てを兼ね備えていた。
まず、とにかく清潔。
建物も数年前に立て直したのだろう、隅々まで妊婦に寄り添った内装配置だった。
早口は聞き流しながら、病院内を進む。
産婦人科に特化しながらも、小児科も併設し、とにかく、産む前から3歳ぐらいまでをこの病院で全てカバーできるようになっている。
さらに、いつでも訪れていい託児所のような案内センターがあり、育児の不安などを聞いてくれる看護師さんも毎日数名常勤してくれている。
2児、3児を産むのにも出来る限り弊害をなくそうとしてくれている。
そして大事な入院部屋。
3人用の大部屋と普通個室、スイートルームのような個室もある。
個室はシャワー室とトイレがついていて、3人部屋にはついていない。
その日は満室で実際に見学はできなかったが、写真や説明を聞く限り、3人用の個室でも充分な広さとプライバシーが守られる。
冷蔵庫もテレビもそれぞれに完備されている。
3人部屋は面会人は部屋には入れないが、カフェが面会スペースになる。
個室は面会人も入れるが、15万円ほど高い。スイートルームのような個室はさらに15万円ほど高い。
まぁ、芸能人などが入るのだろう。
充分すぎるぐらいに3人部屋でいい。
嫁も、3人部屋のほうが寂しくなくていい、と言うし。
ただ、帝王切開の場合は自然分娩の10万円プラスになる。
なんとか自然分娩で行けるように、ギターを置いている棚に祀った水天宮の神様にお祈りしよう。
さらに早口は続き、入院費の説明を受け、最後にコーヒーとゴディバのチョコレートをもらい、全てを見終えた頃には、2時間弱が経過していた。
その間、案内係さんは永遠と早口で喋りっぱなし。
時々、ボクらの誰かをイジッてくるのが若干面倒くさかったが、まぁ、本人が楽しそうだったので良しとしよう。
なんにせよ、心配はある程度払しょくされた。
早口案内のあと、嫁の検診に付き添いつつ、スクリーニングというエコーを見た。
その映像を300円でDVDにも撮ってくれるといい、申し込む。
映像に映し出されたのは、ほぼ、子供の形をした我が子。
頭から、お腹、背中、腰周りなどが映り、お尻の下からの映像になった。
「あれ? オティンティン、あります?」
ボクが言うと、スクリーニング担当の看護師さんがプッと小さく笑って言った。
「これだけはっきり見えてるので、恐らく、女の子ですね」
女の子!!
確かに、何度もお尻を映しても、オティンティンの形跡は見られなかった。
ボクはどちらでも良かったのだが、嫁は「女の子のほうがいいなぁ」と随時呟いていたので、嫁のテンションは上がり、本当に良かった。
そしてやはり、お腹が前に出っ張ってれば男の子、横に広がれば女の子、の定説は、ボクの持論のほうが勝った。
お腹の皮の広がり方に体質というか個性があるだけで、膨らみ方で男女を判別することはない。
医者にも万事順調だと言われ、でも油断せず、10月の出産を待とう。
あ、ちなみに、嫁の検診中に外に煙草を吸いに出たら、早口案内係さんが次のグループの案内をしていた。あれを1日に何度もこなしていると思うと頭が下がる。
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