2017年6月2日金曜日
長時間大喜利イベントをやることに
ボクは様々な作家業をやらされて……やらせてもらっている、なんでも作家であり、その中でもメインとしてやっているのは放送作家。
バラエティ番組が主で、イベントやネット番組もチョコチョコとこなしている。
そんな中、長時間大喜利イベントをやることになった。
12時間ぐらいぶっ続けの大喜利企画。
まぁ、それほど珍しくない企画ではあるが、なかなかやることはない企画。
以前に、今回一緒にやる芸人さんと9時間耐久大喜利を敢行し、成功を収めた。
このイベントの成功の定義とは、お客さんが喜ぶ、などではない。
9時間、ぶっ続けで大喜利を考え続けた、ということに対する、芸人たちによる自画自賛の結果。
そのときも、作家として入っているボクの仕事の80%は、大喜利のお題を考えること。
他に2人の作家が入っているが、3人で合計100個ほどのお題を用意しておく。
そう聞くと、こういう仕事をしていない人からは、凄いね、なんて言われるが、作家歴が5年あれば、たいしたことでもない。
大喜利のお題で一番わかりやすいのは、『こんな〇〇はイヤだ』。
作家としては、この『〇〇』の部分を考えるのだが、こんなものは地下鉄などに置かれている何かのフリーペーパーがあれば用は済む。
そこに書かれている誰か有名人の名前だったり、モノだったり、場所だったり、テキトーにぶっこんでいけばいいだけ。
芸人や作家の中には、自分で仮の答えを考えたりしながら〇〇の中に入るワードを考えるエライ人もいるが、実際に大喜利をやってみると、ボクが5秒で見つけたワードとなんら変わらない結果になることがほぼ。
いや、5秒で見つけたワードのほうが、こちらが何も勘ぐっていないので、今まで出たことのないワードがハマることも多い。
そうなると、見たことのないお題になり、芸人は「来た来た」とテンションも上がるし、目新しい感じにも見える。
よくバカな芸人さんが言うのが、「このお題、難しい」。
しかし、作家歴18年ほど、これまで考えた大喜利のお題は間違いなく1000個は超えるボクが思うのは、世の中に難しいお題なんてものは存在しない。
どんなお題でも、それが日本語で意味が通っていれば、発想次第でいくらでも面白くできる。
それをできない芸人さんが、保険をかけるために、難しいお題、と位置付ける。
しかし総じて、「このお題、難しい」と言ってしまう側の芸人さんは、どんなお題でも、「このお題、簡単」とは言わない。
そう、難しいお題はないが、簡単なお題もないのが大喜利。
間違いなく全てのお題には面白い答えが用意されている。
その答えを出せるか出せないか、が勝負。
それをわかっている芸人さんは、やっぱり面白い人が多い。
面白いことを考えることが心の底から好きな人だから。
ボクはそんな芸人さんたちと仕事がしたいと、常日頃思っている。
今回の長時間大喜利イベントをやる芸人さんたちは、まぁ、好きなほうではある。
どうなるのか、楽しみ。
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