実はボクの趣味であるサンドウィッチ屋巡りは、今に始まったことではない。
もうかれこれ、五年ほどにはなろうかと思う。
そんな中で、悲しいかな、閉店してしまう店もある。先日書いた埼玉・川越の「ちちぶや」もその一軒。
なので、閉店したのが惜しいサンドウィッチ屋さんを紹介したいと思う。
但しそれは、ボクの行動範囲内にあった店が閉店しただけであって、足を延ばせばチェーン店へは行ける。なので紹介する。
都内では阿佐ヶ谷にしかなかったサンドイッチ専門店『VICTORY CAFE』。
全国に数店舗あるらしい。
店を探すときにはネットを駆使するが店舗情報などは調べることはない。
自ら店に行き、聞きたいことがあれば店員に直に聞くのがモットー。
ブログを書いている以上、専門店、と構えている店に入らないわけにはいかない。そこで今回である。仕事の合間に入ってみた。
サンドイッチ専門店と謳ってはいるが、ファストフード色が色濃く、お客も中年から上の方々が多い。
そしてサンドイッチもコンビニのように1つ1つビニールに包まれている。
以前にも入ろうと思ってはいたのだが、サンドイッチがビニールに包まれている姿は美味しさを半減させる印象があり、店員が皿を洗うことを拒むためのものでしかなく、そこにはサンドウィッチに対する愛が見えないから。
だが、エッグサンド、ヘルシーサラダ、ペアサンド、ロースカツ、海老カツ、ブルーベリー、ビクトリーサンド、月見野菜サンド、かぼちゃコロッケ、チキンカツ、ロースハムエッグ……などなど、〝サンド〟を付けるか付けないかの定義は謎だが、とにかく種類は豊富。
そんな中でショーウインドウを眺め、店員と話しながらジャケ買いを敢行。
――『海老フライとアスパラ』(410円 +税)
――『月見野菜サンド』(360円 +税)の2種類。
セットでカフェラテが安くなるというので、共に注文した。
『海老フライとアスパラ』は、その名の通り、海老フライとアスパラガス。
8割の硬さのスクランブルエッグ、タルタルソースで上手くまとめている。
『月見野菜サンド』は、その名の通り、ほぼ全熟の目玉焼きが〝月〟を表現し、トマトとレタスが〝野菜〟の部分を表現している。
ビニールを取ると、具の重たさでグデッとなってしまう。
腹が減っているときに見れば美味そうに見えるだろうか。
とにかく、月見野菜サンドから頂く。
では一口――――――はい、56点。
なかなかである。食パンは焼かれていないので、もちろんやわい。
しかし、ボクの食べ方の上手さもあるが、全塾の黄身部分が垂れてこない。
レタスの丁寧な重なり具合。厚切りのトマト。見た目以上の特徴はないが、見た目を裏切らない。悪くない。
続いて、『海老フライとアスパラ』。
では一口――――――はい、58点。
そもそも重たいモノが好きなボク。それほど大きくないが2匹の海老フライが半分ずつ入っている。
うん、素直に美味い。前述同様、期待を超えないが裏切らない。実はこれが一番大事なのかもしれない。
人の性として、新しく食べるモノには期待を超えてくれることを期待するが、期待しているモノを超えてくるなんて、ロト7の4等ぐらいに当たるほどの確率だろう。毎週買っていて、ごくごくたまに、1万円前後が当たることがある。それぐらいの出会い。
なので、将来もしかして何かの飲食店を始めた場合は、期待を裏切らないことを目指そう。
ごちそうさまです。
表ののれんに『ボリューム満点!』と書いていたが、それも、中年以上の方々に対しての宣伝だろう。2セットを2分で完食した結果、やはりコスパが悪く感じてしまった。
ただ、少し『なるほど』とも思った。
サンドイッチ専門店と謳っておきながら、中年以上の方々が集まるようなファストフード店の様相は、この味にマッチしている。
これ以上オシャレにしてしまっては、若者が来てしまう。
そうすると、乳母車を押してゆっくりと入ってきて、店員と挨拶を交わしながらエッグサンドとアイスコーヒーを注文していたあのおばあちゃんはもう来られなくなるかもしれない。
しかしそんなVICTORYも、昨年2016年7月31日で閉店してしまった。
都内では唯一の店だったので、関東で探すと千葉・稲毛と埼玉・川口にあるとのこと。
もし何かの用事で行くことがあれば、寄ってみたいとは思う。
『サンドイッチ専門店 VICTORY CAFE』阿佐ヶ谷店 (閉店2016年7月31日)
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