嫁の妊娠30 ～４ヶ月ぶりのラーメンはヤバいらしい～

嫁は明日から妊娠２３週目。

趣味がパン作りの嫁は、昨日はオリーブオイルのパンを作っていたが、これがガチバカに美味しかった。

昼間の出かけていた間に冷蔵庫で発酵させ、夜に焼いたので、まずは焼きたてをそのまま食べた。

生地にもオリーブオイルと牛乳と水を練り込み、焼くときはオリーブオイルを上からたっぷりとかける。

だからか、鉄板と接している底面はカリッと焼けていて、サクサク。

表面ももちろんパリッとしていて、水分量の多いレシピだったので中はもっちり。

嫁は、「帰ってくるのが思ったより遅かったから発酵時間が伸びちゃったんだけど」と言った。

でも、それが良かったのかも、と。

そして今日の朝は、そのパンに水平に切り込みを入れ、残していたボクの特製カレーと焼いたベーコン、キャベツの千切りを挟んでサンドウィッチにした。

間違いなく店で出せるレベル。

しかもそのオリーブオイルパンのレシピは、ボクらの友達、クックパッド先生に掲載されていたらしい。

もし将来路頭に迷ったら、嫁のパンとボクのカレーで充分勝負できると確信した。

そしてなぜ、嫁は帰り時間が遅れたのか。

それは帰り時間がちょうど同じころになったボクがラーメンに誘ったから。

妊娠前はよく行っていた駅前のラーメン屋の前で待ち合わせをした。

つわりが始まってからは食べられる物に制限が出てきて、ラーメンを食べたいとは言わなかった。

しかし先日、だいぶ食べられる物も増えてきて、久しぶりにラーメンが食べたいと言っていたのを思い出した。

久しぶりに来たラーメン屋さんは昨今の原材料費の高騰などを理由に、料金が少し上がっていた。

まぁ元々が安くて美味いので気にはしない。

席に通され、いつものラーメンと餃子を頼む。

ボクも嫁も麺は固めで注文。

嫁はその日休日出勤した会社での出来事をつらつらと話し、ボクは耳を傾ける。

先に餃子が来て、タレ作りはボクの担当。ほぼ酢。そこへ醤油とラー油を５滴ずつほど垂らす。

これが餃子には一番美味い。そしてやっぱり、美味かった。

そしていつものラーメン。

嫁はスープを１口、丁寧に口へ運ぶ。４ヶ月ぶりの味。

「ヤバいよ。本当に美味しい……」

嫁から久しぶりに、イイ意味での〝ヤバい〟を聞いた。

そんなに急いで食べなくてもと心配になるほどに嫁は勢いよく食べる。

最後に麺は少しボクに分けてきたが、とにかく大満足で帰路についた。

普通にラーメンを食べられることが、普通のことを普通にできることが本当の幸せなのだと改めて思った。

ヤバい、今日のブログはいつもにも増して面白くなかった。