嫁が、妊婦さんへ向けたアプリを毎日見ている。
お腹の中の子の日々の成長が、毎日更新されて見ることができる。
ボクも毎日、嫁が読上げるのを聞いているのだが、いかんせん、その成長速度には目を見張るもの……というか、本当だろうか? と疑いたくなる、とんでもないスピードで変化していくさまが綴られている。
本当にこのスピードで成長しているなら、じっと見ることができたら、それこそ肉眼でその変化の過程を見られるほどだろうと思ってしまう。
ついこの間、東京メトロのどこかの駅で、フリーペーパーを手に取った。
仕事柄、移動時間も何かしらの情報を頭に入れておくのがクセになっており、フリーペーパーはちょうどいい。ちなみに、メトロミニッツは、昔は面白かったのに、2~3年ほど前から、ビールやオシャレバーなどの広告フリーペーパーに成り下がってしまった。悲しい。
今回手に取ったのは、『SALUS』(さるーす)という小冊子。たぶん、初めて手に取る。
まぁ、やはり、特段目を引くような記事はなく、サラッと読み飛ばしていく。
そして、最後のページだった。
『宇宙のカケラ』という、理学博士の佐治晴夫さんが書かれている連載コラム。
「胎内の赤ちゃんの1日は、地球の1億年に相当するのです。」
ちょうど自分の状況と重なり、コラムを読み進める。
なるほど、と、そうなんだ、と、考えれば確かにそうだよね、が押し寄せてくる。
要約すると、今の人間たる形に形成されるために、40億年もの時間を費やした。
まだ何者でもない生物の段階から、昔は過酷だった地球環境の変化に適応できるよう、哺乳類の赤ちゃんは母の胎内である程度育ってから世に出て来るように、進化したのだという。
なるほど。
母なる海、というように、生物の起源は海にある。
もちろん、人間の起源も、魚類だったと言われ、その名残として、母親の胎内で受精して間もないころは、魚の形をし、エラもあり、さらに、自分を覆う羊水は、海水に近いのとのこと。
そうなんだ。
そしてその小さな魚から、人間の形に変化するスピードが、尋常ではない。
妊娠約32日目ではまだ魚の形、しかし、たった2日後には、すでに口から鼻が貫通すして両生類に似てきて、さらに2日後には、原始爬虫類のようになり、その2日後には器官が形成され、その2日後、妊娠約40日目には、すでに人間の形になるという。
タイトルキャプションでも書かれていた通り、40億年かけた進化を、たった40日で形成する。こう考えると、生命の神秘、と言われるゆえんが理解できた。
確かに、10月10日(とつきとおか)で3000グラムほどの大きさになって出て来るわけだから、そう考えれば確かにその成長スピードでも納得できる。
今日から、いよいよ妊娠5か月目に入った。
妊娠に安定期はないとどこかのモデルが言っていたが、妊娠アプリを読む嫁が「安定期に入りましたよ」と言ったので、安定期だ。
はー、ようやくみんなに言える。さぁ、誰から言おうかな。
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